「ふつつかな悪女ではございますが」の人気キャラといえば、主人公の黄 玲琳(こう れいりん)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ところがSNSの感想を眺めていると、意外なほど朱 慧月(しゅ けいげつ)を推す声が目立ちます。物語の発端では明らかに「悪女」の側だったはずの彼女が、なぜここまで愛されるのか。
この現象こそ、本作の魅力の核心だと私は考えています。入れ替わりものでありながら、入れ替わった双方の人生が丁寧に描かれる。だからこそ、どのキャラにも推せる瞬間が生まれるのです。
そこで今回は、ふつつかな悪女ではございますがの人気ランキングを、ランキの森独自の採点方式で組んでみました。玲琳と慧月、頂点に立つのはどちらなのか。鷲官長・辰宇や女官たちはどこに食い込むのか。ぜひ最後までお付き合いください。
ふつつかな悪女ではございますが 人気ランキングの採点基準
単純な知名度だけで順位を決めても、他のランキング記事と同じものになってしまいます。そこで今回は、以下の5つの軸で各キャラを10点満点、合計50点満点で採点しました。
- キャラの魅力:個性・人柄として愛される度合い
- 見せ場・活躍:作中で印象的なシーンをどれだけ持っているか
- 関係性の尊さ:他キャラとの絆や掛け合いの魅力
- ギャップ度:表の顔と本性の落差が生む面白さ
- ファン人気:SNSや読者感想での言及・支持の体感値
本作は「たおやかな珠玉の姫」と「虐げられる悪女」が中身ごと入れ替わる物語です。つまりキャラの二面性と関係性の変化こそが最大の見どころだと考え、あえて「ギャップ度」と「関係性の尊さ」を軸に加えました。ここが他サイトの人気投票との違いです。
なお、順位はあくまで個人の見解です。原作小説とコミカライズの描写を根拠にしつつ、熱量で語っていきます。
ふつつかな悪女ではございますが 人気キャラランキングTOP10
第10位:藍 芳春
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| キャラの魅力 | 6 |
| 見せ場・活躍 | 5 |
| 関係性の尊さ | 6 |
| ギャップ度 | 6 |
| ファン人気 | 5 |
| 合計 | 28/50 |
藍家の雛女・芳春は、雛宮きっての癒し枠です。おっとりとした話し方と、ふわふわした佇まい。緊張感のある宮中の場面で、彼女が登場するだけで空気が少し緩むのがわかります。
注目したいのは、周囲が「朱 慧月」に冷たい視線を向ける中でも、芳春は比較的フラットに接している点です。天然に見えて、案外物事の本質を捉えているのではないか——そう感じさせる描写があるのも彼女の奥深さでしょう。
第9位:玄 歌吹
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| キャラの魅力 | 6 |
| 見せ場・活躍 | 5 |
| 関係性の尊さ | 6 |
| ギャップ度 | 7 |
| ファン人気 | 6 |
| 合計 | 30/50 |
玄家の雛女・歌吹は、口数が少なくクールな武闘派タイプ。雛女たちの中では異色の存在です。感情を大げさに表に出さないぶん、ふとした一言に本音が滲むのがたまりません。
雛宮で騒動が起きるたび、冷静な視点でぼそりと核心を突く。その淡々としたツッコミ気質に、じわじわハマる読者が多い印象です。派手さはないものの、いぶし銀の魅力を持つキャラだと考えています。
第8位:黄 景行
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| キャラの魅力 | 7 |
| 見せ場・活躍 | 6 |
| 関係性の尊さ | 6 |
| ギャップ度 | 7 |
| ファン人気 | 6 |
| 合計 | 32/50 |
玲琳の長兄・景行は、黄家が誇る豪快な武人です。細かいことは気にしない大らかさで、シリアスな場面すら明るくしてしまう。この裏表のなさが心地よいのです。
妹を溺愛しているのに、その愛し方がどこまでも直球なのも彼らしいところ。策謀渦巻く宮中において、彼の存在は読者にとっての清涼剤といえるでしょう。弟の景彰と並ぶと、兄弟の対比がさらに際立って面白い。
第7位:冬雪
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| キャラの魅力 | 7 |
| 見せ場・活躍 | 6 |
| 関係性の尊さ | 7 |
| ギャップ度 | 9 |
| ファン人気 | 6 |
| 合計 | 35/50 |
玲琳付きの筆頭女官・冬雪の武器は、なんといってもギャップです。普段は完璧に楚々とした女官なのに、こと玲琳が関わると忠誠心が異常な熱量で暴走し始める。この落差が本作屈指のコメディを生んでいます。
「主への愛が重すぎる従者」というのは中華後宮ものの定番ですが、冬雪はその重さの振り切り方が突き抜けています。彼女の登場シーンで笑わされた読者は、私だけではないはずです。
第6位:尭明
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| キャラの魅力 | 8 |
| 見せ場・活躍 | 7 |
| 関係性の尊さ | 7 |
| ギャップ度 | 7 |
| ファン人気 | 7 |
| 合計 | 36/50 |
皇太子・尭明は、容姿・才覚ともに完璧な貴公子です。しかし彼の本当の見どころは、入れ替わり後の物語にあります。従妹である玲琳を大切に想うがゆえに、「慧月の体に入った玲琳」へ冷たく当たってしまう——この皮肉な構図が実に切ない。
本人は何も知らないまま、愛する相手を遠ざけてしまう。読者だけが真実を知っているからこそ、彼の一挙一動にやきもきさせられます。完璧な人物が真実の前で揺らぐ姿にこそ、人間味が宿るのではないでしょうか。
第5位:黄 景彰
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| キャラの魅力 | 8 |
| 見せ場・活躍 | 7 |
| 関係性の尊さ | 8 |
| ギャップ度 | 9 |
| ファン人気 | 7 |
| 合計 | 39/50 |
玲琳の次兄・景彰は、にこやかな笑顔の裏に切れ味鋭い頭脳を隠した、いわゆる腹黒系の策士です。柔和な物腰のまま平然と毒を吐く場面は、何度読んでも痛快でしょう。
そして彼を推す最大の理由は、その観察眼にあります。周囲が誰も気づかない妹の異変に、いち早く勘づいてみせる聡さ。血の繋がりと積み重ねた時間が、外見ではなく「中身」を見抜かせる——この兄妹の信頼関係の描き方には唸らされました。妹を想う気持ちが少々こじれ気味なのも、ファンにはたまらないポイントです。
第4位:莉莉
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| キャラの魅力 | 8 |
| 見せ場・活躍 | 8 |
| 関係性の尊さ | 9 |
| ギャップ度 | 7 |
| ファン人気 | 8 |
| 合計 | 40/50 |
朱家の女官・莉莉は、本作の「関係性の尊さ」を語るうえで欠かせない存在です。気風が良く、口が悪く、それでいて誰よりも情に厚い。当初は主である慧月への複雑な感情を抱えていた彼女が、入れ替わり後の「中身の変化」と真正面から向き合っていく過程は、本作序盤の最大の読みどころだと感じています。
玲琳との主従を超えた友情も、慧月との不器用な絆も、どちらも彼女がいてこそ成立するもの。莉莉の啖呵が炸裂する場面では、思わず「よく言った」と声が出ます。読者の感情を代弁してくれるキャラといえるでしょう。
第3位:辰宇(しんう)
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| キャラの魅力 | 9 |
| 見せ場・活躍 | 8 |
| 関係性の尊さ | 9 |
| ギャップ度 | 8 |
| ファン人気 | 9 |
| 合計 | 43/50 |
雛宮の警護を束ねる鷲官長・辰宇は、女性人気の面では作中随一かもしれません。何事にも興味を示さず、無表情を貫いてきた男。その彼が、「朱 慧月」の様子がどうもおかしいと気づき、少しずつ目を離せなくなっていく。この心の動きが丁寧に積み上げられていくのです。
肩書や外見ではなく、魂そのものに惹かれていく——入れ替わりものの醍醐味を、恋愛面で最も体現しているのが彼でしょう。氷のようだった男が見せるわずかな感情の揺れは、一つひとつが名場面になります。玲琳との距離が縮まるたび、SNSがざわつくのも納得の順位です。
第2位:朱 慧月
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| キャラの魅力 | 9 |
| 見せ場・活躍 | 10 |
| 関係性の尊さ | 10 |
| ギャップ度 | 10 |
| ファン人気 | 9 |
| 合計 | 48/50 |
入れ替わりを仕掛けた張本人であり、物語開始時点では紛れもない「悪女」。それが慧月です。しかし読み進めるうちに、多くの読者が気づくはずです。彼女こそ、この物語のもう一人の主人公なのだと。
劣等感と承認への渇望にまみれ、道術に手を染めてまで玲琳の人生を奪おうとした。その動機が丁寧に描かれているからこそ、彼女の変化が胸に刺さります。玲琳の体で「大切に扱われる」経験をし、莉莉や周囲との関わりの中で、少しずつ自分の足で立とうとしていく。素直になれず、憎まれ口を叩きながらも変わろうとする姿は、まさに成長物語の王道でしょう。
「気づいたら慧月を応援していた」という感想がこれほど多い作品も珍しい。悪役から始まったキャラがここまで愛される例は、近年の中華後宮ファンタジーでも屈指だと考えています。
第1位:黄 玲琳
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| キャラの魅力 | 10 |
| 見せ場・活躍 | 10 |
| 関係性の尊さ | 9 |
| ギャップ度 | 10 |
| ファン人気 | 10 |
| 合計 | 49/50 |
栄えある第1位は、やはり主人公・玲琳です。「珠玉の姫」と讃えられる完璧な淑女——のはずが、その中身は作中最強クラスの鋼メンタル。この設定だけで勝ちが確定しています。
病弱な体から解放された途端、虐げられるはずの朱家暮らしを全力で楽しみ始める逞しさ。畑仕事も力仕事も嬉々としてこなし、窮地に追い込まれても「雅」の矜持を決して手放さない。普通のヒロインなら絶望する場面で、彼女は目を輝かせるのです。この予想の裏切り方が、本作最大の爽快感を生んでいます。
しかも玲琳の凄みは、単なる豪胆さではありません。どんな相手にも偏見なく向き合い、慧月にすら手を差し伸べようとする器の大きさ。彼女の在り方そのものが物語を動かしている——そう断言してよいと思います。ギャップ・魅力・人気のすべてで頂点に立つ、文句なしの第1位です。
惜しくもランク外&最推し論争を深掘り
今回のTOP10に入りきらなかったキャラにも触れておきましょう。気位の高さが逆に癖になる金家の雛女・清佳は、次点の筆頭です。彼女の高飛車な言動は、物語のスパイスとして欠かせません。また、黄家・朱家それぞれの家人たちも、脇を固める存在として作品の厚みを支えています。
そして避けて通れないのが、玲琳と慧月の最推し論争です。完成された主人公としての玲琳か、変化し続ける成長株としての慧月か。私は僅差で玲琳に軍配を上げましたが、物語が進むほど慧月の点数は伸びていくと見ています。二人の関係が「奪う・奪われる」から変質していく過程こそ、本作を追い続ける最大の理由ではないでしょうか。
最後に、全キャラの採点結果を一覧でまとめます。
| 順位 | キャラ名 | 総合点 |
|---|---|---|
| 1位 | 黄 玲琳 | 49/50 |
| 2位 | 朱 慧月 | 48/50 |
| 3位 | 辰宇 | 43/50 |
| 4位 | 莉莉 | 40/50 |
| 5位 | 黄 景彰 | 39/50 |
| 6位 | 尭明 | 36/50 |
| 7位 | 冬雪 | 35/50 |
| 8位 | 黄 景行 | 32/50 |
| 9位 | 玄 歌吹 | 30/50 |
| 10位 | 藍 芳春 | 28/50 |
まとめ:ふつつかな悪女ではございますが 人気ランキングの総括
今回はふつつかな悪女ではございますがの人気ランキングとして、独自の5軸採点でTOP10を発表しました。頂点は鋼メンタルの珠玉の姫・玲琳、それを僅差で追う成長株の慧月、恋愛面を牽引する辰宇という結果です。
とはいえ、この順位は物語の進行とともに動き続けるはず。特に慧月と辰宇は、今後の展開次第で首位を脅かす存在だと感じています。皆さんの推しは何位に入っていたでしょうか。
中華後宮ファンタジーがお好きな方は、薬屋のひとりごとの人気キャラランキングもぜひ参考にしてみてください。後宮ものの魅力を、また違った角度から味わえるはずです。
